引っ越し準備に関する要素。
三階建ての戸建住宅ならではのエアコン取り付けに関する注意点。
三階建ての木造戸建住宅に存在するデメリットをきちんと認識しておくことが大切!
近年、少しでも狭い土地を有効利用しようという観点から、建売住宅においても、
「三階建て住宅」が多くなってきました。販売側からしても、土地にかかる費用が
少なく済むことは、販売価格を抑えることができることから売りやすく、そして
利益を出しやすい住宅となります。購入者側にとっても、便利な土地で部屋数のある
住宅を探しているという人にとっては、土地は狭くとも希望に沿った住宅となりやすい
傾向があるわけですね。
ただ、「利益追求」といった方向性で何かを始めたときには、かならず「デメリット」と
呼べる要素も付いてくるもの。木造三階建ての戸建住宅には、木造平屋や二階建て住宅と
比較したときに、デメリットとなる要素も付加されていることは、忘れないようにしておきたい
ポイントです。例えば、地震に対する耐震性や安全性という意味では、単純に考えると木造三階建て住宅
は、不利な要素が存在しているものです。
三階建ての戸建住宅にエアコン設置する上での注意ポイント!
そんな木造三階建て住宅だからこそのデメリットといいますか、「エアコン設置」に
関する注意要素をお話したいと思います。基本的に木造住宅(建売住宅)の場合には、
エアコン配管のための、スリーブ(壁の配管用穴)が設置されていません。入居後に
エアコン工事とともにスリーブ設置工事を行うこととなります。住宅購入者自身が
スリーブ設置工事を依頼しなければいけないということ。
「三階建て住宅」において問題となるのが、「三階居室のエアコン設置工事」です。
結論から言うと、「家電量販店などでエアコン購入及び
設置工事を依頼したときに、三階居室は地上からの高さがあるため、取り付け工事が出来ないと
断られてしまうことが度々ある」ということです。
しかも、断られるのは、エアコン設置工事日の当日に言われる・・・これが最大の問題点と
なるんですね。
そんなばかなことがあるのか・・と思うでしょうが、実際にそのようなケースが多々存在しているのです。
何故こんなことが起こってしまうのかというと、家電量販店(ヤマダ電機、KS電気など)の場合は、
エアコンそのものの機能や仕様に関しては、店員さんも良く知識を有しています。でも、店員はあくまで
販売員であって、「エアコン設置工事」に関してはまったくの素人。知識がないんですね。ですから、
一般的なケースに沿って話を進めますので、二階建て住宅と同様に問題なしということで、エアコンを
販売してしまいます。
でも、実際にエアコン設置工事をしに来るのは、外注先の企業(実際は企業と呼べる規模ではなく、
個人委託のケースが案外多いものです)の担当者。いざ現地に到着して、三階居室状況を見たときに、
「エアコン用のスリーブ工事が出来ません」と判断する・・そんな出来事が生じてしまうのです。
というのも、三階居室の場合スリーブ工事をする上で「足場」が必要となってしまうことがあるから。
エアコン設置しにくる人の多く(家電量販店が依頼する人の場合)は、建築施工技術や電気工事技術を有していない
人であることが多いんですね。ゆえに、「足場の設置」などは出来ないので、結果としてスリーブ工事
が出来ない=エアコン設置が出来ないということになるわけです。
本来、「エアコン」というものは単純な住宅家電ではありません。「住宅設備」に分類される要素で
専門的な知識と技術を有している人が設置工事を行うべきものなんですね。単純に「価格の安さ」という
ことを基準として購入先を選んでしまうと結果として、大きなデメリットを蒙ることになるわけです。
基本的には家電量販店ではなく、「エアコン専門店」で購入・設置をすることが望ましいものと考えています。
■新築戸建住宅に「エアコン」を取り付けるときの注意点!はこちら。